1月, 2022 のアーカイブ

前科者 (2022)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , , , , , , on 2022/01/31 by Tak-One

あまり注目を浴びることの無い保護司が主人公の映画です…が、映画の題名にあるように真の主人公は殺人によって懲役刑を受けたことのある男性です。

有村架純がカワイイとかキレイでは無く素朴で実直な保護司を演じています。

普段の顔つき、笑顔などが他の多くの作品で見る事のできるカワイイ・キレイというのとは違っていて、しかも自然なので役者さんなんだなぁ…。

保護司は無休なので生活の糧としてコンビニエンスストアで働いています。

担当している人の中には職場を休みがちな人もいますし、真面目に勤務を続け雇用者からよい印象を持たれている人もいます。

目立つアクションはありませんが作中では殺人事件の現場が表現されていてショッキングなシーンもあります。

警察、弁護士、保護司の犯罪者にたいする立場の違い、役所の福祉課との関連など自分が経験して無い場合には馴染みのない場合も多そうな事がスッと頭に入ってきます。

日本の福祉制度について詳しくは語ることはありませんが、各立場における役割についてはザックリと理解できるように作られています。

日本の映画でよく感じる事のある、無意味なカットやシーンがこの映画にもあるように思いました。

もう少し上映時間が短いと良いと感じました。

保護司の仕事、犯罪者の更生について本を読む事なく知ることの出来る貴重な映画だと思います。

アイム・ユア・マン 恋人はアンドロイド (2020)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , on 2022/01/30 by Tak-One

ロボットが見た目も話し方も人間に近くなったら人間はどんな反応をするのか…というテーマの映画です。

マレン・エルゲットが演じる楔形文字の研究者はロボットと3週間過ごす実験に参加する10人のひとり。

ダン・スティーブンスが演じるロボットは研究者の好みで外見も正確も設定されています。

ロボットは彼女が幸せを最大化させるようにプログラムされています。

ところが彼女は大多数の女性が好むことを必ずしも好きではないので、彼(ロボット)が彼女が喜ぶだろうと行動しても気に入らない事が多いです。

ロボットをあくまで機械としてしかみることが出来ないし幸福感もあまり感じることの出来ないギクシャクした生活をスタートさせます。

この映画はロボットと人間のカップルですが、生活習慣の違いでギクシャクするというのは人間同士のカップルでも良くある事のように思います。

それを乗り越えることが出来るかどうかが人間同士の場合には重要で、乗り越えられないと別れることになってしまいます。

ロボットと人間のカップルの場合でも機械であるロボットと人間の両方が歩み寄ることが出来ないと関係は続いていかないという事がテーマなのでしょう。

これからコンパニオン適菜役割を果たすロボットが多数開発されていくと考えています。

そのような状況でどのように人間はコンパニオン・ロボットと付き合っていくのか現実世界でも生じる事象への問題提起をしている優れた映画だと思います。

将来はこの映画みたいな組合せのカップルも多くなるんだろうなぁ…と思わされる映画でした。

ロボットとの恋愛に興味がある方にお勧めの映画です。

ザ・ミスフィッツ (2021)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , on 2022/01/29 by Tak-One

撮影や編集がきちんとしていて演技やアクションも申し分のないB級映画感あふれる映画です。

主演はピアース・ブロスナンが演じる、リチャード・ペイス…腕利きの泥棒、そして脱獄の名人。

自称どこかの国の王子のラミ・ジェイバーが演じるプリンス、格闘というか男を倒すことを喜びとしているジェイミー・チャンが演じるバイオレットなどがチームを組んで活躍するという出だしです。

なんで手を組んだのかとか誰が資金源なのかということはサッパリ分からないまま物語が展開していきます。

こういうところ嫌いじゃないし、映画の長さが気軽に観るのに良い感じです。

堅苦しいことは考えないで物語の展開とアクションシーンを楽しめる人向けの映画だと感じました。

ドュバイの首都アブダビの風景や砂漠の風景を堪能したい方にお勧めです…。

コーダ あいのうた (2021)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , on 2022/01/28 by Tak-One

聾者(耳の聞こえない人)の家族に唯一の健常者と3人の聾者(兄、母、父)との物語です。

エミリア・ジョーンズが演じる家族唯一の健常者ルビーは日本での高校3年生…卒業後の進路について考える頃です。

ボストン南部の港町で早朝から父と兄と共に漁船に乗り船舶無線や他の漁師との会話を聾者と健常者との間で通訳をしています。

漁船では大きな声で歌ったりしていて歌うことが好きだけど他の家族は耳が聴こえないので歌を歌っていることなど全く知らないでいました。

コーラスのクラスで歌が上手いことを見出されポプュラー音楽の名門校の受験を考え始めますが…という状況になります。

年齢的に恋、将来、家族のことが気になる上にイロイロと迷いの出る時期です。

ルビーの思い、家族各人の思いがすれ違ったり一致したりという家族の物語、そしてルビーの青春物語になってます。

それぞれのシーンが丁寧に撮影されていて、それでいて物語が停滞したり無駄な映画作成者の独りよがりな長回しシーンなどもなく淡々と時が経過していきます。

以前、日本手話を数年に渡り習っていたこともあってアメリカの手話、ASL (American Sign Lamguage) と似ているところも少しはあるんだなぁ…などとも思いました。

表現が口話と比較して手話の方が直截的なところも日本語と英語で共通してるんだな…とALSなど何も分からないけど伝わってきました。

ルビー役のエミリア・ジョーンズは本当に歌が上手い!

場面ごとの歌の歌い分けが見事!

耳の聴こえない聾者が歌が上手いことを理解していく様子を描くのが上手い!

ファミリー映画としてとても良いです…是非音の良い映画館か自宅であれば良いスピーカーで観るのをお勧めします。

ハウス・オブ・グッチ (2021)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , on 2022/01/27 by Tak-One

グッチ…というブランドを擁する家族の物語です。

パーティでたまたまグッチ一族の青年マウリツィオと知り合った女性がグッチ一族に加わりグッチというブランドを手中に収める野望を実行に移していった実話をベースにした映画です。

その女性パトリツィアを演じるのがレディ・ガガです。

これがなかなかピッタリな感じでハマってる感じでした。

アダム・ドライバー演じるマウリツィオも女性の押しに弱い青年にピッタリな演技でした。

実話ベースなので結末は知っている場合も多いと思いますが何ともモヤッとした思いが残ります。

ファッション好きなら映画に登場する洋服や小物に目が行くことでしょう。

個人的には車に興味津々でした…(笑)

お金持ちも単に幸せな生活を送っている訳じゃないんだなぁ…という事がシミジミ身に染みる映画です。

ブランド物、お金持ちの家族の物語に興味のある方はとても楽しめる映画になってます。

ライダーズ・オブ・ジャスティス (2020)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , on 2022/01/26 by Tak-One

シリアスなアクション映画を期待すると肩透かしを喰らってしまう映画です。

アクションシーンはそれなりにシッカリと作られていますがシリアスな物語ではありません。

登場人物が派手に面白い事をする事もありません。

個々の登場人物はその人物なりに真剣に出来事に対峙しているのですが全体としてズレているところがなんとも…というニヤリとする感じです。

アクションを行うメインは画像にある現役の兵士…しかもとても強い…。

他の登場人物は敵対する勢力以外は全く喧嘩や暴力的な争い事に役立ちそうではないのです。

何がどう間違ってしまったのか、というのが分かると…オイオイ…と言いたくなってしまいます。

真剣に観るというより仲間とワイワイ楽しく観るのが楽しいかもしれません。

特にクリスマス近辺で仲間で集まった時にお酒でも飲みながら観ると楽しそうです!

コンフィデンスマンJP 英雄編 (2022)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , , , , , , , on 2022/01/25 by Tak-One

いやぁ…面白い!

ドコが騙しているところソノ仕掛けがどうなってるのかなぁ…などと思いながら観ていても気持ち良く騙される…なんか楽しい!

コレまでの作品を観ていなくても楽しめる映画になってます。

コレまでの作品を観ていればプラスアルファで楽しみが増えるという感じです。

ジェシーやスタアの辺りが特にそうかな…

意味の無いシーンは全くて全てのシーンが何かに繋がっているテンポの良い映画です。

個人的に行ってみたいと思っているマルタ共和国が舞台になっていることもあり映画の前半から気分がなんだか盛り上がってしまいました。

細かいコトをイロイロと書きたいけど何を書いてもネタバレになってしまう感じなのがもどかしい…おすすめポイントを何も書けない…

ひとりでも、友達とでも、付き合い始めのカップルでも誰でも楽しめる映画です。

大スクリーンの映画館で観るのがお勧めです!

パーフェクト・ノーマル・ファミリー (2019)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , on 2022/01/24 by Tak-One

親から子供、子供から親への家族愛とは何か…という事がメインテーマですが深刻な映画ではありません。

観ていて楽しかったです。

突然両親が離婚する事を知らされた姉妹と離婚の原因となった女性になることを決心した父親が物語の中心です。

妹のエマは小さい頃から父親のサッカーに対する思いを共有して自身も女子サッカーチームに所属しています。

姉のカロリーネはファッションにあまり関心のない妹とは違い、化粧やファッションなどに興味のある年頃の14歳です。(映画の舞台がデンマークで堅信式が15歳になると行われるため…映画で描かれている堅信式の前は恐らく14歳だと思います)

ストーリー展開で遭遇するイベントに対する姉と妹の反応が違うところ、そしてその反応がとてもリアルです。

家庭ビデオで撮影されたシーンは主に親側からの視点での愛情表現ではないかと感じました。

カップル、家族そして特にティーン・エイジャーにお勧めの心が暖かくなるLGBTについて楽しく理解が深まる映画です。

サンダーバード55/GOGO

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , , , on 2022/01/23 by Tak-One

サンダーバードのファンには堪らない作品てす。

昔テレビで楽しんでいた人には懐かしく初めて観る人には新鮮な映画なのではないでしょうか。

登場人物は全部人形、手足のアップは人間…という独自の撮影手法を使ってます。

でも魅力はなんと言っても作品に出てくるメカの動きです。

サンダーバード1号、2号などの発進シーンは前と同じように見えて実は新しく撮影し直しているし、各人形も以前とは違うので全てを作り直したのだと思います。

映画の構成は映画館で上映する作品としては異例な構成です。

最初にサンダーバードの撮影はどのように行われているかの説明があり、この映画が作成された経緯が短編ドキュメンタリー映画のようにあります。

その後で広告抜きのテレビ番組が連続して3話分が続きます。

エンドロールの後はコロナ禍の間に撮影したというネブュラ75という本編の予告編のような作品が上映されて終わります。

テレビシリーズのDVDも全て購入して楽しんでいる人にとっては新たなテレビシリーズが作られるのか!…という希望も少し感じられる作品となっていると感じました。

マリネットの動きも以前よりスムーズになり、吊り紐がより細く見えにくくなっているなど進化もあるので人形を使った映像作品作成の可能性もあるのでしょうか…

発進シーンご始まるとワクワクしてしまう人は是非とも映画館の大画面で楽しんでもらいたい映画です!

マークスマン

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , , , on 2022/01/22 by Tak-One

孤独な退役兵の物語…アメリカ映画で好まれる設定です…

出だしの展開で少し無理してるなぁ…という部分があったり、主人公の性格設定から途中の展開が納得いかない部分もあります。

それさえ気にならなければ痛快な退役兵の活躍を楽しめる映画です。

メキシコとアメリカの間のボーダー・コントロール(入国管理)が映画の中のような状態ならイロイロと心配になることも多いのですが実際はどんな感じなのでしょう…

広大な国土を持つアメリカならではのストーリー展開ですがギャングがピンポイントで主人公たちを待ち受けるのが、本当にそんなに上手くいくのかなぁ…なんて観終わってから思いました。

観ている間は全く気にならなかったので構成や編集が上手いのだと思います。

アメリカならではガンファイト映画に興味のある人にお勧めです。

キングスマン ファースト・エージェント (2021)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , , on 2022/01/21 by Tak-One

キングスマン誕生のストーリー…なかなか重厚な感じの映画です。

第1作目の「キングスマン」や第2作目の「キングスマン:ゴールデン・サークル」と比べると妄想の世界から現実に近くなった感じです。

第1作目のコメディっぽい感じはかなり薄まっているので同じ系列の映画として観に行くとアレッと思うかもしれません。

途中からの崖の上の農場やラストにかけてのアクションにはコミカルな部分もあるのですが全体的にはシリアスなタッチの映画です。

第1次世界大戦の戦場のシーンはリアリティを重視して撮影されていたように思います。

アクション映画が好きな人にお勧めです…後半は特に大画面の映画館で観ると迫力があって良いと思います。