映画としても面白いし100年前に実際にあった騒動がどのようなものかを理解する為に観るのも良いと思います。

昭和になる前はご飯の用意は炭や木炭はたまた薪を使って土間で釜を使っていたのです。
国鉄(今のJR)に務めていた叔父の官舎(国鉄=国有鉄道)は恐らく明治か大正の時代に造られた古い家屋で土間のキッチンや家の外の小屋までスノコを伝って行くトイレと風呂があったことを思い出しました。
さて、この時代はまだ冷蔵庫が無い時代だったし日本はまだ貧しい時代でした。
農業や漁業でも機械前で多くの作業が人力で行われていた時代の海沿いの町の話です。
海外出兵を行う為の食料確保もあり米の値段が急騰した時の混乱を海沿いの町で暮らすそれほど豊かでは無い庶民の視点から描いています。
主人公の「いと」は同じ長屋に住む他の主婦とは違って字を読むことが出来て比較的高学歴です。
新聞や号外も近所の人は読む事が出来ない識字率が低かった時代でも周りと違うと言うことで肩身が狭い思いをするのは今と変わらないなぁ…と思いました。

ひとりひとりは弱い存在でも団結すると力を発揮できるので団結力をどのように発揮できるか大切で、その為にはそれ相応の覚悟や努力などが必要という事が良く分かります。
そして公正な報道や民主主義が大切だという事も説教臭く無く理解出来る映画でした。
とてもお勧めです!