7月, 2019 のアーカイブ

パピヨン (2017)

Posted in 映画館 with tags , , , on 2019/07/20 by Tak-One

心にジンと響く映画でした。

無実の罪で投獄され過酷な離島へ送られたという物語です。

離島では看守長が暴君のごとく振る舞っていて死刑でギロチンの刑に囚人を処することもあります。

しかも囚人全員の目の前でです。

娘のような行為を通じて囚人達を抑圧している状況からどのように脱獄するのかハラハラの連続でした。

但し事実とは異なる部分も多いので実話をアイデアにした物語として考えた方が良さそうです。

ドキュメンタリーと勘違いしないように…。

映画館で観るのも家で観るのもお勧めです。

人間の忍耐力、精神力そして仲間との信頼などイロイロな事が絡み合って心に響いてきました。

エリカ38 (2019)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , on 2019/07/15 by Tak-One

テーマ、方向性、狙いが絞り切れていないようでした。実際の事件について調べた資料を集めたアイデア段階で慌てて撮影に入ってしまったのではないでしょうか。

ドキュメンタリーとしてもエンターテイメントとしても中途半端です。

浅田美代子は年齢を重ねても魅力的だなという印象は残ります。ただ他には何も心に残りませんでした。

セクシーなシーンもアダルトビデオに憧れた青少年が撮影・編集したような感じでした。女優の魅力を充分に引き出せていたとは思えませんし男女の関係性も漂ってくることが感じられませんでした。

エンドロールで流れる音声(素人の方の語り)がそれまでの映画全体よりも魅力的に感じられるようでは商業映画として成立してるとは言い難いように思います。

テレビでコマーシャルを挟みつつ視聴するなら良く感じるタイプの映画かもしれません。

アンノウン・ソルジャー (2017)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , on 2019/07/11 by Tak-One

歴史に名が残らない個々の兵士の努力があって実際の戦争は進んで行くのだと言うことと戦争の無情さが強く伝わってきました。

個々の兵士にはそれぞれ戦場を離れた生活があり家族や恋人という大切な人やその生活を守るために戦っているんだとのメッセージが上手く描写されていました。

この映画でもこれまでに観た第2次世界大戦末期の日本軍と同じように自軍の兵士を国民と認識せずに単なる消耗品と捉える人物というのは戦局が劣勢になるほど声を大きくし怒鳴るように部下に接するのだなと感じました。

またそういう人物は戦場の実態については無知なんだなと…。

様々な地形での戦闘、戦場での兵士達の日常、普段の生活がテンポが良いのにしっとりした編集でリアルに描かれているのが素晴らしかったです。

劇中の音楽の使い方やセリフ回しも良かったです。

映画館で観るのがお勧めです。

SING/シング (2016)

Posted in Netflix on 2019/07/07 by Tak-One

ノリの良い音楽を聞くだけで気分が上がりますね!

ストーリーよりも音楽を楽しむ作品です。

プロットや設定の不自然な部分は気にしないで歯切れの良いアメリカンポップスを楽しみましょう。

乗りが良い有名な曲が次々と流れます。

アメリカ人がどんな音楽が好きなのか理解するには本などで勉強するよりコノ映画を観て出てくる曲を片っ端から聞くと良いかもしれません。

FAITHが一番好きかなぁ…。

自宅なら音の良いスピーカーを繋ぐかヘッドホンで観るとより楽しめると思います。

光のお父さん (2019)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , , , on 2019/07/05 by Tak-One

面白い!

オンラインゲームの中の世界だけでなく現実世界とストーリーが絡んでいるところが素敵です。

そしてオンラインゲーマー(オンラインゲームで遊ぶ人)がオタクの引き篭もりではない普通に働く会社人というのが良いです。

テレビ、映画、新聞などのメディア関係の多くはオンラインゲーマーに関しては特殊事例ばかりを取り上げる傾向があり、実際に本当の取材はしているのだろうかと常日頃から感じています。

インターネット上での出来事は現実とは異なるという考え方からして全く賛成出来ません。

私にとってはインターネット上での出来事はリアルな出来事だからです。

つまり物質を伴う小説や交換日記や文通を遥かに便利にそしてコンテンツリッチにしたツールがインターネットやコンピュータというだけの事です。

だから誰ともやり取りしないオフラインゲームは小説の進化形で、オンラインでのやり取りは交換日記や文通の進化形であってその複合もテクノロジーが可能にしていると思ってます。

この映画を作った関係者は自分達でもゲームをしたりインターネットを活用しているのだろうなと伝わってきました。

そしてインターネット、パソコン、ゲームが若者で引き篭もりという属性を持つ人だけに受け入れられている訳ではなく、多くの人に受け入れられているという今の日本のリアルな状況を普通の事として描いていることに好感を持ちました。

そして何より無駄の無いシナリオ、プロット、テンポの良い編集という映画の基本がしっかりとしていて観る者を楽しませてくれます。

どこかのシーンで泣かせようとタメを作ることなくジワジワと涙が出るような映画でした。家族愛は劇的では無くじんわりとした表現の方がリアルですね。

ファイナルファンタジーXIV(14)のリアルで美しい風景を大画面で堪能できるので映画館での観賞がお勧めです。家でゆっくりとシーンを巻き戻したりしながら観るのにも良さそうです。

僕はイエス様が嫌い (2019)

Posted in 映画館 with tags , , , on 2019/07/01 by Tak-One

何かを伝えようとしている意思は伝わってくるけど何を伝えたいのかが分かりませんでした。

丁寧な作りの映画を目指したのは伝わってきます。実際には映像、音楽、セリフのどれにも雑な部分があります。

例えば、継ぎ足し用のココアを入れるのがコーヒー用湯沸かしヤカンなのは洗うのが大変なので普通は使わないし、ココアに熱湯だけを足すことも味が薄まるのでしないし、普通に素手で触ってるので注ぎ足して入れてもらっても熱いココアにもならないし温かくもなりません。だって冷えたココアに手で触っても大丈夫な30度台以下の温度の液体を注ぎ足して冬の屋外で温かい飲物にはならないです。これは制作費の問題では無くこの映画の制作現場に携わった方々がどの程度の細かい気配りをしていたかということに尽きます。

こういう雑な部分はユッタリしたテンポで話しが進む場合は目立ちます。

特に伝えたいことが概念的な場合には細部まで丁寧に作ることがとても大切です。

アクション映画などでは多少雑な作りの部分があってもさほど気にならない場合も多いものなんですけどね。

結局のところ丁寧に作った映画を作りたかったけど雑な観察力が露呈してしまっている映画になってしまってます。

救いは子役がどの役者も演技が上手く自然だったことです。

眠れない夜に観るには良さそうです。