テーマ、方向性、狙いが絞り切れていないようでした。実際の事件について調べた資料を集めたアイデア段階で慌てて撮影に入ってしまったのではないでしょうか。
ドキュメンタリーとしてもエンターテイメントとしても中途半端です。
浅田美代子は年齢を重ねても魅力的だなという印象は残ります。ただ他には何も心に残りませんでした。
セクシーなシーンもアダルトビデオに憧れた青少年が撮影・編集したような感じでした。女優の魅力を充分に引き出せていたとは思えませんし男女の関係性も漂ってくることが感じられませんでした。
エンドロールで流れる音声(素人の方の語り)がそれまでの映画全体よりも魅力的に感じられるようでは商業映画として成立してるとは言い難いように思います。
テレビでコマーシャルを挟みつつ視聴するなら良く感じるタイプの映画かもしれません。