聾者 のアーカイブ

コーダ あいのうた (2021)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , on 2022/01/28 by Tak-One

聾者(耳の聞こえない人)の家族に唯一の健常者と3人の聾者(兄、母、父)との物語です。

エミリア・ジョーンズが演じる家族唯一の健常者ルビーは日本での高校3年生…卒業後の進路について考える頃です。

ボストン南部の港町で早朝から父と兄と共に漁船に乗り船舶無線や他の漁師との会話を聾者と健常者との間で通訳をしています。

漁船では大きな声で歌ったりしていて歌うことが好きだけど他の家族は耳が聴こえないので歌を歌っていることなど全く知らないでいました。

コーラスのクラスで歌が上手いことを見出されポプュラー音楽の名門校の受験を考え始めますが…という状況になります。

年齢的に恋、将来、家族のことが気になる上にイロイロと迷いの出る時期です。

ルビーの思い、家族各人の思いがすれ違ったり一致したりという家族の物語、そしてルビーの青春物語になってます。

それぞれのシーンが丁寧に撮影されていて、それでいて物語が停滞したり無駄な映画作成者の独りよがりな長回しシーンなどもなく淡々と時が経過していきます。

以前、日本手話を数年に渡り習っていたこともあってアメリカの手話、ASL (American Sign Lamguage) と似ているところも少しはあるんだなぁ…などとも思いました。

表現が口話と比較して手話の方が直截的なところも日本語と英語で共通してるんだな…とALSなど何も分からないけど伝わってきました。

ルビー役のエミリア・ジョーンズは本当に歌が上手い!

場面ごとの歌の歌い分けが見事!

耳の聴こえない聾者が歌が上手いことを理解していく様子を描くのが上手い!

ファミリー映画としてとても良いです…是非音の良い映画館か自宅であれば良いスピーカーで観るのをお勧めします。

ザ・トライブ (2014)

Posted in 映画館 with tags , , , , , , on 2015/05/05 by Tak-One

シネマカリテで観てきました。
台詞無しの手話だけ…という映画だというのは知っていたので無音なのかな…と思っていたら環境音は入ってました。

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映画の宣伝では男女が全裸で絡んでいる写真が多用されてますが、期待して観に行くとコンビニで売っている雑誌の付録DVDの方が過激です…(笑)

ストーリーはいたって単純なので台詞の字幕が無くてもストーリーは追えます。もしかしたら、手話が分かれば伏線などがより楽しめるのかもしれません。以前、日本手話を数年生まれつき聾者の先生に習っていたことがありますが、手話も国によってまるで違うので分ける会話は全くありませんでした。
(日本手話:あいうえおなど音毎の手話表現ではなく表情と手動きの組み合わせで単語を表現する主として生まれつき耳の聞こえない方が使っている手話)

高校生の心のスレ違い、極端な暴力に訴えかけるしかない貧困の生活、そして相手の心を包み込むことを覚える前の狂暴な恋愛感情が絡み合う、明るくない青春映画と言って良いのではないかと思います。

映画を観た限りではウクライナ手話というべき生まれながらの聾者の手話で映画の全編が進行していきます。
それ以外は音楽がないことが普通の映画とは違うところかな…。
撮影はそこそこ凝っていて、「あっ、このシーン素敵だなぁ…」という場面はいくつもありました。でも、編集は好みじゃないですね。何も起こらない長回しの部分が多用されていたりして、少々退屈に思う場面もありました。

この映画を観て新鮮だったのは、耳が聞こえない…というのは、健常者(耳の聴こえる人)の普段の生活がこんな風に見えてるんだなぁ…ということです。
普段の自分でも意識していなくても身振りを交えて会話をしているものです。でも、もし、その会話が聞こえなかったとしたら…恐らくこの映画を観ているような感じなのでしょう。
聾者である手話の先生方と飲みに行った時に、普段の生活で音は聞こえなくても振動は感じることが出来るので、例えば、和太鼓を叩いたときや、道で後ろをトラックが走り去って通過するようなことは体で感じる…と言っていたので映画の環境音も振動として感じることはあるのだと思います。

出てくる俳優は演技が旨く言葉がなくても歩き方で感情の変化が掴みとれたりします。なかなか興味深い映画です。
DVDで是非字幕付きでも観てみたい気がしました。

見終わって位気分になることを厭わず、自分の知らない世界の扉を開けてみたい…という方にお勧めです。

あ…主人公が恋に落ちる相手の女性は可愛くて綺麗です。なんか気に入ってしまった…。