スカッとはしなかったけどジンワリと心が温かくなった気分で映画館を後にしました。
スーパー強い訳でもなく主人公の視点で話しは進みます。
主人公ロイを演じるベン・フォスターは頭が良い訳では無いが程々の腕っぷしで組織で生き延びてきたんだなぁという感じが出ていて良かったです。
19才のロッキーを演じるエル・ファニングが素晴らしい。少しの心の揺らぎが表情から伝わってきました。
そのロッキーは不遇な状況を嘆いたり他人に頼るだけでなくロイと出会ってから自分なりの決断を行い自分自身で将来への活路を開きます。
その強さと同時に19才の不安定で揺れやすい精神状態が何とも素敵。そしてとてつもなく可愛く時折ハッとさせられる綺麗さを併せ持ってます。
ハッピーエンドというのかどうかは分からないけどロイとロッキーが望んでいた状況になったことに何だか人の優しさに触れた気がする映画でした。