泣いた…。後半の1/3位は涙を流しながら観てました。
少年…恭介が夏休みの数日で経験した、そして精神的に成長することを描いています。

新宿ピカデリーで観てきました。
小さい子供を連れている方も思ったより多かったのです。ただ、中学生以上じゃないとストーリーの肝心な部分が理解出来ない気がします。
原作とはストーリー展開がかなり異なるものの、物語の骨子は元の小説から逸脱していない…という脚本が素晴らしいです。
今回も帝都大学理工物理学部の准教授、湯川学は福山雅治が演じています。最初のテレビシリーズ(2007)の頃から…これはイメージに合っていると思ってました。
この映画では閃くと、ところ構わず数式を書き出すなんていうテレビ的な変な演出もなく大人の映画に仕上がっていました。
脚本は原作の雰囲気を壊さない範囲で大幅に手が入っています。
原作と大きく違うので主な部分は、吉高由里子が演じる刑事の岸谷美砂が現地入りするところ、杏が演じる川畑成実に恋心を寄せる警察官とジャーナリストのふたりが丸々カットされているところ、地元警察と県警そして警視庁との確執や協力の関係についての描写が全くないことでしょうか。小説だったら物足りないかもしれませんが、映画だと適切な展開と情報量です。
多くの時間スクリーンに登場しませんが、山崎光の演じる柄崎恭平が今回のメイン。夏休みの数日で恭平の周りで起こった出来事、恭平自身が関わった出来事、そして湯川学との出会いが丁寧に描かれています。
川畑成実と恭平の映画で描かれた後の話しにも興味が湧きます。
大人そして大人の心を持ったティーンにお薦め!
もちろんパンフレット購入しました。
原作を読んで伊豆半島を思い浮かべていたので、房総半島に舞台が選ばれていたのが新鮮でした。
夏に観ると清々しい気分になれる映画ですね。もう1回観に行っても良いな。