スティルウォーター (2021)
フランスに留学した娘が殺人の容疑として逮捕され裁判の結果が有罪となってしまった状況の肉体労働者の物語です。

映画のフォーカスが娘の犯罪は冤罪なのかどうかを描くのか、娘の主張を追いかける私立探偵のような父親の活躍を描くのか、英語が通じない環境で心を許す人が出てくるところを描くのか、どれもあと少しという感じではあるものの全体としては何とか収まるところに収まっている映画です。
肉体労働者というのはこの映画の設定だと不法滞在者になってしまうように思うのですが、どうなっているのでしょう。
アメリカのブルーワーカー(肉体労働者)の収入だと娘のフランスへの留学とか度々フランスまで面会に行くのは経済的にかなりキツそうなんだけどなぁ…とも思いました。
娘の犯罪についても描写も多くないので終盤になるまで娘が何をしたのかさえも明らかになりません。
どれかの要素を深く掘り下げるか、各登場人物の人物像についてどのような背景でどんな行動を起こしたかが分かると良かったのかもしれません。
既に2時間超えの映画なのでイロイロと既にカットしてこの形になったのかな…
観ていて飽きることも無いし、特に冗長なところも無いのに何故か散漫な印象が残ってしまう映画です。

様々な要素が混在して進行する映画が好きな方向けです。