フル・モンティ (1997)

テレビで放映していたのを録画しておいたのを観ました。

イギリスの経済停滞に伴った混乱の様子を描いた映画としては、トレインスポッティングのようなタイプの映画もありますが…、私は観終わった時に心が温かくなるような映画の方が好きです。

「ブラス」と「フル・モンティ」はこの時代の鉄鋼の街で急に職を失ってしまった人々を描いた作品として大好きな2本です。 それぞれが同じ街のことを別のアングルで描いているような感じが私にはしています。

いやぁ…この映画好きなので、ビデオテープでもDVDでも持っているんですけど…テレビ放映もついつい録画して観てしまいました…。 いやぁ…、最後のシーンの親子の間での会話が素敵です。 奥さんとステージの夫のお互いの様子なんかもなんだかジーンとするのと同時になんだか笑えてしまう、不思議な映画です。

日本の自動車産業が韓国や中国のメーカーもしくは現地工場にと仕事が移転してしまうと、日本全体でこの映画と同じような状況に陥る人も多くなるのではないかな…などと主ながら観てしましました。

米国でも韓国メーカーの追い上げがかなり激しくて、もはや日本車が韓国車よりも安くても売り上げや人気で負けている車種も一部には出てきつつある…という情報が気になります。 確かに、アメリカ出張の際に韓国の車に乗るとかなりレベルは高くなってきているのをヒシヒシと感じます。

と…映画から話がそれてしまいました。

映画から学ぶこと事もいろいろとありますが、どんな境遇に陥っても友人と家族が大切なんだな…と思いました。

友人といっても昔からの知り合いだけに限定する必要は全くありません。ついさっき知り合っただけでも友人だよ…とお互いに思える関係になれば良いのです。それは自分から友達だよね…と言うのが大切ですね。

家族といっても…一緒に住んでいるというだけではなく、既に分かれて別々に住んでいる元パートナーであったり、元パートナーの相手だったりしても良いのです。要は親身になって心配してくれる「家族」が居るだけで絶望的な状況でも生きる希望が沸いてくるんだな…と感じました。

あと…仕事がなくても、妻に愛想をつかされても…懸命に努力し友人たちに優しくしている父親に息子は共感する…というところが好きです。息子、ネイサン役のウィリアム・スネイブの演技もあっさりとしていながら演技臭くなくて良かったです。

原題: The Full Monty
邦題: フル・モンティ
監督: ピーター・カッタネオ
出演: ロバート・カーライル as ガズ
出演: マーク・アディ as デイヴ
出演: トム・ウィルキンソン as ジェラルド
出演: スティーヴ・ヒューイソン as ロンバー
出演: ポール・バーバー as ホース
出演: ヒューゴ・スピアー as ガイ
時間: 91分
制作: 1997/イギリス

苦境に陥ったときにも前向きな姿勢が大切…ということをお酒を飲みながら笑いながら友人と見たいときに最適ですよ。

(2011年6月テレビ録画を観ました)

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