ソーシャル・ネットワーク (2010)

丸の内ピカデリーで観ました。

2010_ソーシャルネットワーク

映画館で映画を観るのに席に着く前にいらいらしてしまいました。

仕事が終わってから映画館に向かいチケットブールに直行。 チケットブースに到着したのは映画が始まる5分前。

σ(^^) とほぼ同時にもうひとり向かい側からチケットブースへと男性がひとり。 彼の方が先にブースに到着してチケットを買います。

彼が長い長い…。

何が長いって、チケットを買うのに座席をかなり吟味している様子なんです。 全席指定の映画館なので、ある程度座席をどこにするのか考えるのは分かります。 でも…チケットブースでこんなに時間をかけている人は初めて見ました。

映画開始までの時間が迫っているので時計をみると2分以上チケットブースの係の女性と話しています。

チケットブースには3名の係の方が居て、1名がカウンター業務をしていて残りの2人は後ろでなにやら片付けをしていました。 う~ん、最終回の上映の直前は片付けはしないでチケットカウンターを開けてくれよ…という思いもあって、徐々にイライラ…。

流石にσ(^^)の前の人だけでチケットを1枚買うのに3分以上の時間がかかってきたあたりで、後ろで片付けをしていたひとりがもうひとつのカウンターを開いてくれました。 結局、時間をかけて吟味している彼よりも早くチケットを手に入れることが出来ました。 というのも、そんなに混んでいる訳ではなくて座席はかなり空いていたからです。 なんであんなに時間がかかっていたのか不思議…。

有楽町マリオンの9階までエレベーターで上がって、早速座席へ…。 予告編の上映が始まっているところでしたが無事間に合いました。

さて映画の方ですが、悲しい成功者の物語でした。

女性とのつきあいが上手くいかないで彼女に振られてしまったザッカーバーグ氏がいたずらでサイトを数時間で作り上げてしまうところから話しは始まります。 このサイト…学内の女性2人がランダムに表示されて、どちらが魅力的かクリックするというものです。 実際にアクセスしたことはないのですが、随分前からネット上での噂で耳にしていました。

今回映画の中でイメージとして展開されているのを見て、あ~ぁ、これは一気にアクセス数が増えるけど嫌われるしサイトの閉鎖をされてしまうだろうなぁ…と感じました。

σ(^^) 自身もボストンに留学していたので分かりますが、学内のネットワークへのアクセスというのは日本の大学と比較するとかなり進んでいます。 学内へのネットワークへのアクセスをしないと不便なんですよ。

手書きのレポート提出なんて事を課しているいたり、コピー・ペーストの弊害を云々している教授なんてかなり前に排除されていてアメリカではちゃんとした大学には在籍できなくなってます。 だって、ネット上で簡単に検索出来る論文や感想文ぐらいは目を通していて生徒の論文を見たら、どこから引用しているのか位はすぐに気がつく位のレベルではないとアメリカの大学では教授は務まりません。

この映画を観て、日本の大学関係者はピンとこない部分がまだまだあるだろうなぁ…と思いました。 というのも、日本でのPC利用はアメリカと比較するとかなり低いと感じているからです。 特に大学生のパソコン使用という事に関しては日米で未だに大きな差があるように思っています。

今後の日本の経済をより活性化させたいのであれば、手書きで論文提出をさせたり、ネットワークでの検索を活用した調査を禁止するような教授はさっさと退場してもらう必要があるなぁ…なんて思っています。

あ…脱線してしまった…。

映画の話しはというと…、新しいアイデアを実行に移そうとしていた何人かはその彼のプログラミングの腕を聞いて仲間に引き入れようとします。 そのアイデアとフェイスブックとが同じ物か違うモノか…ということや、フェイスブックを一緒に作り上げたのは誰か…というようなことが裁判の進行と共に過去のイメージと共に語られていくのです。

どこまでは本当でどこまでが作り物の話しかは分かりませんが、オリジナルのアイデアを出した人が訴訟で金銭を得たことも確かなので、この手の成功話しの裏ではお金が大きく動くものだな…と感じました。

ザッカーバーグ氏は孤独で寂しい状況からフェイスブックを作りあげました。 そのファイスブックの成功で、その孤独で寂しい状態から脱出できたのか…ということが映画の訴えかけるところだと感じました。 

フェイスブックが成功しても幸せな生活を手に出来ていないように映画では描かれていました。 彼が幸せな人生を送れると良いな…とちょっと思いました。

2010_ソーシャルネットワーク-2

こちらの英語のポスターの方が映画の内容をちゃんと表しているように思います。 英語は「何人かの敵を作ることなくして5億の友達を得ることはできない」という刺激的なコピーです。

映画を観てからこのキャッチコピーを読むと、友達というのは実際の友達という意味ではなく、ネットワークで繋がっているユーザー数ということが分かります。 つまり、ネットワーク上での繋がりというのをFRIENDSと表現しているところが皮肉というか強烈なメッセージを持つキャッチコピーです。

これと比べるとこのページの一番上にある日本語での映画のポスターはもっと俗でお金にフォーカスしてして、この映画のテーマである友人とは…ということに関しては何にも触れていないのが残念な感じです。

日本語と英語のポスターを比べると英語のポスターの方が遙かにキャッチコピーのセンスが良いように感じました。

σ(^^) が一番気に入っている映画の宣伝ポスターはこちらです。

2010_ソーシャルネットワーク-3

このポスターだとザッカバーグ氏の孤独が良く現れているように思うんです。

ある分野では天才だけど人間づきあいが苦手な人…というのはどういうことなのか…といことが伝わって来ます。 天才であること…、お金を稼ぐ事…ということと幸せというのはイコールではないのですね。

とってもお勧め。

(2011年2月10日:丸の内ピカデリーで視聴)
(2011年2月22日:記載内容をアップデートしました)

ソーシャル・ネットワーク @アマゾン

 

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