2011/01/27 のアーカイブ

バンガー・シスターズ (2002)

Posted in テレビ with tags on 2011/01/27 by Tak-One

昔は遊び回っていた女性2人が年を重ねて再会したことで起こる人生のハプニング、人によっては転機を描いた映画です。

2002_バンガー・シスターズ主人公はどう見てもゴールデン・ホーン演じるスゼットなのですが、話しの内容的な意味では、スーザン・サランドン演じるヴィニーや、ヴィニーに会いに行く途中で出会った男性、ジェフリー・ラッシュ演じるハリーなどのスゼットの周りに居る人達のような気もします。

というのも、映画の始まりと終わりでスゼットの生き様や考え方には変化がないのですが、ヴィニーをはじめとしてスゼットと関わる周囲の人達には生活に対する考え方、つまり人生の過ごし方に大きな変化が訪れるからです。

必要以上に自分の欲望を抑えて自分を偽って生きているヴィニー、その妻の変化を肯定的に捉えて受け止めるロビン・トーマス演じる、良識人の見本のような夫の弁護士、レイモンド。 スゼットの登場によって、ヴィニーは意識的に隠してきた昔の自分、そして現在の欲求について直面しどのように折り合いをつけるのかという状況に陥ります。

スゼットとヴィニーは徐々に昔の関係性をとりもどし、最終的にはヴィニーは昔ほどではないにしても自分の欲求にある程度は素直に生きていくことにします。 レイモンドはその妻の変化を戸惑いながらも受け止め、娘達も親の変化を目にしてちょっとだけですが精神的に成長したようです。

ハリーも妙に拘っていたことに踏ん切りをつけることがスゼットのおかげで出来ます。 ゴールデン・ホーンは昔のイメージ通りに、気にいると直ぐに寝てしまうという女性の役のスゼットです。 ハリーはそのスゼットのベッドへの誘いを断ってしまうという、現実ではあり得ない(だって、こんなに素敵な女性にベッドで迫られて断るなんて…)ことをするほど深く悩み、自分のこだわりの世界に閉じこもっているのです。

その世界から抜け出すことが出来た…と言う意味でスゼットはハリーの人生をも変えてしまいます。 このあたりのスゼットとハリーのやり取りがオトナのコメディだな…という感じがします。

ところで…映画のポスターよりもDVDのジャケットの方がかなり刺激的な感じです。

2002_バンガー・シスターズ

コメディエンヌとしてのゴールデンホーンが好きな方にはとてもお勧めです。 今までにゴールデン・ホーンの出演作を観ていない方で、オトナな方にはお勧めです。

ティーンエイジャーだと今ひとつ刺激がないというか、想像力が必要とされるのではないかな…と思います。 DVDのジャケットほど映画は刺激的ではないからDVDのジャケットを観てこの映画を選ぶとガッカリしちゃうかもしれませんね。

エロティックな部分は画像的にはそんなになくて、登場人物の会話を通じて想像してニヤッと楽しむという感じです。

σ(^^) はゴールデン・ホーン大好きなので、とても楽しめました。

オトナが軽い笑いを求めるにはとてもお勧めです。

 

原題: Banger Sisters
邦題: バンガー・シスターズ
監督: ボブ・ドルマン
出演: ゴールデン・ホーン
出演: スーザン・サランドン
時間: 100分
制作: 2002/米/20世紀フォックス映画

(2010年1月26日:テレビ放映を録画したものを視聴)

にほんブログ村 映画ブログ 映画備忘録へ
にほんブログ村